2020/02/14

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お肉を食べて体を温めましょう!冷え性対策に羊肉がおすすめ!

お肉を食べて体を温めましょう!冷え性対策に羊肉がおすすめ!

北海道のジンギスカンで知られる羊肉は、独特の風味が特徴の赤身肉です。
実はこの羊肉、体を温める食材だとご存じでしたか。

この記事では、羊肉の体を温める働きについて、薬膳的考え方や栄養成分などに着目してご紹介します。
寒い冬にこそ羊肉を食べて、ぜひ体をポカポカと温めましょう。

羊肉が体を温める?薬膳の考え方

薬膳の考え方においては、体を温める食材と体を冷やす食材があるとされています。
肉類は全体的に体を温める食材に分類されていますが、中でもラム肉は体を温める食材の代表格です。

薬膳においては、食材を体に取り入れる際に起こる反応や状態などによって、食材を「熱性・温性・平性・涼性・寒性」に大きく分類しています。
これらは「五性」と呼ばれており、ラム肉はその中の熱性に分類されているのです。

特に、冷えて弱っている胃腸を温め、冷え性や食欲不振、冷えからくる腹痛などを改善すると言われています。
そのため、冷え性に悩む方にはおすすめの食材です。
中国各地ではさまざまな羊肉料理があり、北京のしゃぶしゃぶ鍋や内モンゴルの内臓のスープなどが冬の風物詩となっています。

また、日本の地域別に見てみると、鹿児島や沖縄など温かい地域で飼育されることが多い豚肉は、
肉類の中でも火照った体を冷ます効果があると考えられています。
沖縄では郷土料理にも豚肉が多用され、豚ブロック肉を煮たラフテーや、豚の耳ミミガーなどは有名な料理です。

一方、ラム肉は寒い北海道や東北地方でよく食べられる肉です。
なかでもジンギスカンは北海道の定番料理のひとつでしょう。世界的に見ても、北欧やモンゴルなどの寒い地域でよく食べられるラム肉は、冷えた体を芯からしっかりと温めてくれる効果が期待できます。

体の冷えは血流や代謝を悪くし、不調の原因になると考えられています。
寒い時期にこそラム肉を積極的に食べて、体を温め元気に過ごしてみてはいかがでしょうか。

羊肉の効能とは?L-カルニチンで冷え性対策

羊肉は体を温めるとされていますが、その理由として羊肉に豊富に含まれる「L-カルニチン」という成分の効果が挙げられます。

L-カルニチンとはアミノ酸の一種で、必須アミノ酸のメチオニンやリジンなどから作られる成分です。これは人間の脂質代謝にとってとても重要な物質で、主に腎臓や肝臓などで生合成されます。
実は、体内で作られるL-カルニチンの量は、加齢とともに減っていくことがわかっています。

また、無理なダイエットや食事量の減少などもL-カルニチン不足を招きやすいので注意が必要です。

平均的な日本人のケースでは、L-カルニチン全体量の約4分の1が体内で生成されますが、残りの約4分の3は食事から摂取する必要があるとされており、積極的にL-カルニチンを含む食材を食べることが推奨されています。
肉類の中では、豚肉や牛肉などと比較しても、羊肉は豊富なL-カルニチンを含んでいます。

また、子羊のラム肉よりも、マトンのほうがより多くのL-カルニチンを含んでいることがわかっています。
そのため、効果的にL-カルニチンを補うには羊肉、とりわけマトンを食べるのがおすすめです。

L-カルニチンが新陳代謝を促進することで冷えを予防する効果が期待できます。
脂質代謝(脂肪を燃焼させてエネルギーに変える働き)のアップにより、肥満やメタボリックシンドロームの解消を実感される方もいます。

また、東洋医学において、冷えは病気の一種と考えられており、冷えを改善することで体調が良くなるという人も少なくありません。
冷えの原因はさまざまですが、鉄分不足によって冷えを感じるケースも多く、特に女性は毎月の生理や無理なダイエットなどによって体内の鉄分が不足しがちになります。

そこで、鉄分を効果的に摂取するため、動物性食品に含まれる「ヘム鉄」を食事でしっかりと補いましょう。
植物性食品に含まれる非ヘム鉄よりも、赤身の肉や魚などから摂取できるヘム鉄のほうが体内への吸収率が高いことがわかっています。

特に女性に多く見られる末端冷え性などは、鉄分不足が原因のケースも多いため、冷え性改善のために鉄分が豊富な羊肉を食べるのは症状の改善に効果的でしょう。

このほか、羊肉には血液の生成に欠かせないビタミンB12や豊富な鉄分など、血液を作る成分が含まれているのも特徴です。
さらに、糖質の代謝を促進するビタミンB1や、風邪の予防効果が期待できる亜鉛など、さまざまな栄養成分が含まれています。
質の良いタンパク質を含みながら、コレステロール値が低いのも羊肉の魅力です。

冷え性の人に食べてほしい!ラム肉レシピ

ここでは、冷え性の人にこそ食べてほしい、体を温めるラム肉レシピをご紹介します。

〇ラム肉の常夜鍋

体を芯から温めてくれるラム肉に、さらに鉄分豊富なほうれん草を加えた栄養たっぷりの鍋レシピです。
材料も少なくとてもシンプル・簡単でありながら、食べ応え満点というのも魅力でしょう。
お好みで豆腐やお正月に余って冷凍しておいたお餅などを加えるのもおすすめです。鍋のしめにはぜひうどんをお試しください。

■材料(2人分)
ラム肉(薄切り) 200g
ほうれん草 1束(300g)
えのきだけ 1パック
☆水 1リットル
☆酒 200cc
☆生姜(皮付きのままスライス) 1片
☆にんにく(縦半分にカット) 1片
☆だし昆布 1枚

【つけだれ】
ポン酢 適量
大根おろし お好みで
万能ねぎ(小口切り) お好みで
おろし生姜 お好みで
七味唐辛子 お好みで

■手順
1、ほうれん草は根元に切り込みを入れ、土を落とすようによく洗い、長さを半分に切っておく。
えのきだけはいしづきを落とし、ほぐす。

2、鍋に☆の材料を入れ、中火にかける。
3、煮立ったら、えのきだけ、ほうれん草を少量ずつ鍋に加え、野菜がしんなりしたら、ラム肉を一度に食べる分だけ加える。
4、ラム肉の色が変わったら、野菜と一緒にお好みの薬味を加えたつけだれをつけて頂く。
5、3~4を繰り返し、食べる分だけその都度しゃぶしゃぶして、ゆで立ての柔らかいラム肉をお召し上がりください。

ラム肉は火を通しすぎると固くなるので、食べる都度しゃぶしゃぶ感覚で柔らかい肉を食べるのがポイントです。途中、だしが少なくなってくるので、水を適宜足しながらお召し上がりください。

〇ラムの具だくさんMISOスープ

柔らかいラム肉とたっぷりの根菜が入ったスープレシピのご紹介です。発酵食品の味噌も加わった具だくさんの栄養たっぷりスープをどうぞ。

■材料(2~3人分)
ラムもも肉(角切り) 200g
A:しょうが(すりおろし) 大さじ1/2
A:酒 大さじ1/2
A:塩 小さじ1/2
ごま油 大さじ2
市販の豚汁の具(ごぼう・人参・大根など) 1袋
さつまいも(小) 1本
いんげん 1/2袋
☆しょうが(すりおろし) 小さじ2
☆和風顆粒だし 小さじ2
水 600cc
味噌 100g

■手順
1、ラム肉にはAをもみ込んでおく。
さつまいもはよく洗い、皮付きのままひと口大に、いんげんは3~4センチ幅にカットしておく。
市販の豚汁の具はざるに空け、水気を切っておく。
2、鍋を中火で熱し、ごま油を引き水気をふき取った1のラムもも肉を入れ、全体を焼き付けるように軽く炒める。
いんげん以外の野菜を全て加え、全体を混ぜたら☆を加え、アクをすくいながら中火のまま煮立てる。
3、煮立ったら、蓋をして弱火で約10分煮る(ラム肉、さつまいもに火が通るまで)。
いんげんを加え軽く煮たら、味噌を溶き入れ火を止めて完成。
4、器によそい、お好みで万能ねぎ、七味唐辛子を振る。

酒粕を加えて粕汁風に仕上げるのもおすすめです。

注目の成分L-カルニチンや豊富な鉄分などを摂取して、冬でもポカポカ体を温めましょう。
体を温めることで冷え性などを改善できるので、女性にも積極的に食べてもらいたい食材です。

アンズコフーズは、ニュージーランドで良質な羊肉を生産し、世界約80カ国へ輸出している会社です。
広々とした牧草地で育てられた羊はストレスが少なく、栄養価の高い良質な牧草を食べて育ったため、質の高いラム肉が生産できるのです。

アンズコフーズのラム肉を食べてみたい方は、ぜひお近くのスーパーなどでお買い求めください。

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