2021/07/16

  • New Zealand

世界で一番環境にやさしい牛と羊たち

ニュージーランドの牛と羊が、世界で一番環境に優しいことはご存知ですか。
このお話は、私たちの身近な暑い夏、毎年上昇を続ける世界の気温にも関係するのです。

世界の平均気温偏差データから、このまま地球温暖化が続けば、2100年には夏の東京の最高気温は43.3度にのぼり、冬でも26度と夏日になるとの予測が出ています。

地球温暖化の原因となる温室効果ガスですが、約16%を占めるメタンは、76%を占める二酸化炭素より単位当たりの温室効果は25倍以上と考えられています。
このメタンは、近年農業、主に畜産の過程で発生することが問題視されています。

 

出典)全国地球温暖化防止活動推進センター

 

アンズコフーズは、ニュージーランドの牛と羊を取り扱っています。
自然豊かなニュージーランドは農業が基幹産業となっており、そのメタンを含む温室効果ガス排出量の削減には、世界の畜産業が注目していると言われています。
このニュージーランドの農業での環境への取り組みを知ると、「世界で一番環境にやさしい牛と羊たち」というキーワードの謎が解けてきます。

 

◆牛や羊のゲップは、地球を温暖化している!

畜産の中で、メタンの発生の原因とされているのはなんと「牛や羊のゲップ」。
牛や羊などの反芻(はんすう)動物は、4個ある胃を使って、食べた植物の消化に時間をかけて何度も繰り返します。 このとき胃の中では植物が発酵し大量のメタンガスが発生しているため、牛や羊は絶えずゲップをすることで、ガスを体外に放出しています。

 

◆農家と動物の両方に優しい政策を

牛や羊のゲップから出るメタンガスを減らすためには、生産量を減らす、という選択もあります。
しかし、ニュージーランドは生産量を安定したままで削減方法を検討しました。

2003年以来、畜産部門はメタン排出量を年間最大1%の削減できる羊の遺伝子改良や飼料や栄養素の改善、牧草地管理など約8,000万ドルを投資してきました。
また牛についても同様にメタン排出量の少ない遺伝子の改良、メタンの発生を抑えるワクチンの開発などを行っています。
これからの費用は、国の研究開発の投資額のなかでも大きな割合を占めており、先進国の中でもっとも高いと言われています。

 

出典)makingmeatbetter.nz

 

また第一次産業省では2018年、2028年までに10億本の木を植えることを目標にした「10億本植林事業(One Billion Trees Program)」を計画しています。
現在牛や羊の農地全体の20%弱にあたる約200万ヘクタールに広がっています。

 

◆国を挙げての取り組み_「He Waka Eke Noa」

第一次産業省は、13の企業や団体とパートナーシップを結び、農家や生産者の環境への取り組みを支援しています。
この取り組みは「現在、そして未来の私たちの幸せのために」を目的に、「私たちは皆一緒にいる」という意味のマオリ語のことわざ「He Waka Eke Noa」と命名されています。
農家や生産者にとって、実用的で使いやすい温室効果ガス排出量の“見える化ツール”を開発、提供したり、情報共有・情報交換ができる場を創造・提供したりしています。

「He Waka Eke Noa」は、農家や生産者だけでなく国やパートナーも含めた「皆一緒」であるという意識が、前向きな活動を支えているのです。

 

◆いくつもの環境ストーリー

先ほど、植林の取り組みをご紹介しましたが、ニュージーランドでは今ある森林保護にも力を入れています。
畜産で使用する土地を確保するために、通常森林伐採が必要となります。
世界的にその森林伐採による環境破壊が懸念されていますが、ニュージーランドでは世界のトレンドとは反対で、30年前よりも400万ヘクタール少ない土地で畜産を行っており、1ヘクタール当たりの動物数も少ない数で飼育しています。

またニュージーランドの牛と羊の農家は、牧草地の植物と土壌が回復できるようにするため、一年のほとんどでローテーション放牧を実施しています。
ローテーション放牧は、牧草地の異なる地域や放牧地の間で動物を移動し、牧草の食べすぎを防いで土地が再生できるようにしています。これは温室効果ガスを空気中に放出せず地面にとどめておくため、草や土壌の良い状態を保持することにもつながっています。

 

◆ニュージーランドの牛と羊は、世界で一番環境にやさしい

出典)makingmeatbetter.nz

「He Waka Eke Noa」の取り組みは現在進行形ですが、すでにその効果が出ています。羊と牛の生産での温室効果ガス排出量は、世界全体平均の約半分であると推定されています。

ここまで読んでいただけたら、「ニュージーランドの牛と羊は、世界で一番環境に優しい」ということが分かっていただけたのではないでしょうか。
ニュージーランドの牛と羊を食することで、私たちも環境への取り組みに貢献していると言えるでしょう。

↓ ニュージーランドの牛と羊のお肉は、このシールの商品が目印

 

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